ハプログループD2について

日本人のY染色体の種類(ハプログループ)は

C,D,N,Oなどがあって、前の2つが縄文系、後の2つが弥生系

というのが通説らしい。

その割合は、調査によって若干異なるが

C 〜10%

D 〜40%

N 数%

O 〜50%

というところである。

日本人の場合、細かい分類でCはC1,DはD2に属する場合が多く、

これらは日本以外では見られないものであるらしい。

D2について、Wikipediaの英語版を調べてみても、大した記述はない。

ハプログループDは、日本以外でもチベットや、インド洋のアンダマン諸島の島民に多くみられるらしい。
ただ、そこでみられるのは、Dの祖形であるD*やD1、D3などのタイプであって、D2は日本特有のものであるらしい。


(詳しくは以下の論文を見られたい)
http://www.nature.com/jhg/journal/v49/n4/pdf/jhg200432a.pdf
http://www.springerlink.com/content/p31g0300430k6215/
http://ir.tdc.ac.jp/irucaa/handle/10130/491
http://www.biomedcentral.com/1741-7007/6/45

なお、アイヌや沖縄の人のD2の割合は高いそうだ。

D2を持つ人が今の日本列島のあたりに来たのは1万年以上前だといわれている。
そのころは、日本列島は大陸と地続きであったらしい。

ハプログループOは、日本以外にも中国や朝鮮半島で多く、大陸から半島経由でやってきたことはほぼ確実である。OもO1,O2a,O2b,O3等と細かく分けることができ、その中には、日本列島で特に多いものもあるらしいが、その伝播はここ2〜3千年のことだといわれている。
おそらくある特定の家系との関わりが推測される。